9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 17:38:08.22 ID:bzyYa3KD0
( ^ω^)「やばいぞ……今日の便意はなかなかハードだ」
男なのに便秘症。
朝、起き抜けに一番搾りが出ない体質ゆえ、
数日溜め置かれたそれは予期せぬタイミングで噴火の警報を鳴らす。
自身ではコントロールできない力。 お腹に憑依し、僕を苦しめる魔物。
(; ^ω^)「……邪気腹が……うずいてしょうがねえ」
その痛みは、尻穴への波状攻撃は、語尾に『お』をつけることすら忘れさせる。
10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 17:45:50.42 ID:bzyYa3KD0
そんなわけで公園のトイレへとやってきたのだ。(AA略)
( ^ω^)「くおお、これで一息つけ……ん?」
アスタリスクをきゅっとすぼめ、ぱたぱた歩きで駆け入った排便施設。
あろうことか、暗い個室のドアは全て閉ざされていた。
(; ^ω^)「なんだって!? 何故こうも大人気なんだ」
衝撃が帯を巻いて自由落下し、直腸からじわりじわりアナルを刺激する。
彼らはまだ見ぬ明日へ羽ばたこうとしていた。
( ;^ω^)「むごご、頼むお、早くでてくれえ」
上体を反らすことで反乱軍の攻撃に抗い、個室の扉をどんどんノックする。
11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 17:54:52.07 ID:bzyYa3KD0
どんどん。
返す言葉の代わりに、渇いた音が響く。
( ;^ω^)「おふっ、やば、でそ」
よろけながら隣の扉をノックしたところ、同じ音にて拒否を示される。
(; ^ω^)「もォォ、あわ、あわはぅッ!」
一番奥、最後の扉に手をかけたところで、中からぼそぼそと声が響き渡った。
『ハァハァ……いいよドックン……すごい締まりだ』
『きてるゥ! あたってるよっ!』
『言ってみるんだ、一番偉いのは誰か、ほら、』
『ひぎィ! あ、あおフ! い、一番偉いのは……はわっホ!』
『ほら、ほら! ホラァッ!!』
『いぢっ! いぢばんえらいのばァッ!』
(*´・ω・(*'A`)「このシ」
12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 18:03:38.18 ID:bzyYa3KD0
(; ゚ω゚)「や……やるしかない」
僕の瞳は既に反対側を向いていた。
その視線の先、怪しい輝きを帯びた双眸(使ってみたかった表現)が映し出すのは、
白い顔を向けこちらに佇む彼の姿。
小便器だ。
汚れ、煤けつつも、外から差し込む陽光を鈍く反射するそいつは、
まるで100年前からこの瞬間を待ち望んでいたかのように、
僕の前で大口を開け、静かに鎮座している。
(; ^ω^)「背に腹は代えられないけど、同じ便器なら換えは利く筈だお」
toto───
上部に印字されたアルファベットの羅列が、
『お前、とうとうやっちまうのか』という彼からのメッセージに思えた。
13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 18:04:42.47 ID:Z1k/jkcO0
ダジャレかよwwwwwww
14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 18:06:17.41 ID:/WQqwdfXO
これは期待ww
15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 18:11:10.99 ID:J1/s5+2qO
支援w
16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 18:16:04.54 ID:PZRcjMpq0
これは支援www
17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 18:23:05.26 ID:bzyYa3KD0
( ^ω^)「……カーチャン、トーチャン……僕は」
思えば、両親は随分と僕に優しかった。
物心ついて以来。
威風堂々たる厳格さと、時折見せる愛嬌のギャップが人間臭い、父のほころんだ笑顔。
買い物に行く時、いつも握ってくれていた母の手のぬくもり。
幼稚園時代。
お遊戯の時間、いじめられて泣いたこと。
走るのが好きで、せんせいにいつも誉められ、喜んで報告したときのカーチャンの微笑み。
小学校時代。
隣の席の女の子に下ネタを言い過ぎて泣かれた。親を呼び出された。
逆上がりの練習と称して、スカートを履いた女子を鉄棒の毒牙にかけた。
中学校時代。
初めて買ったエロゲ。エロゲの楽しさ。カレンダーに刻んだエロゲの発売日。
エロゲのアニメ化。原作へのリスペクト無きそれへの憤慨。
高校時代。
初めて買ったオナホ。オナホの温かさ。カレンダーに刻んだオナホの発売日。
オナホのドラマ化。多方面のメディアへ進出するオナホ。そんな妄想。
18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 18:24:02.62 ID:CP3dvoGuO
なんだこりゃwwwwwww
20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 18:25:50.29 ID:3H6LqaPEO
これは期待
21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 18:30:27.66 ID:J1/s5+2qO
>中学校時代
あるあるwwwwwwww
23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 18:32:46.41 ID:bzyYa3KD0
( ω )「思えば色々あったお……」
様々な思い出が、走馬灯に映し出されたビジョンのように脳を過ぎると、
タイル張りの壁を薄く照らてゆく。
( ;ω;)「トーチャン、カーチャン……ごめんお」
( ^父^) ハハ ^ω^ハハ
最後に浮かんだのは、両親の屈託なき笑顔。
『いいんだブーン、お前はよくやった』
僕の過ちを咎めることなく、ただただ柔らかな表情でこちらを見据えていた。
彼らはおぼろに笑うと、トイレの壁へゆっくりと溶け、消えていった。
26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 18:41:13.95 ID:bzyYa3KD0
( ω )「……覚悟はできたお」
ゆっくり、制服のベルトに手をかけた。
震える手で止め具を外す。本物の具を解き放つために。
スルスルとズボンを降ろしてゆく。この地に神を降ろすために。
『ドックン! いいよドックン! これがマンパワーだよ!』
『わふっ! ショ……ぼん! あたっ、あたっててるるるう』
『ああドックン! こんなところにホラ! 大根!』
『だ……男爵!? だんしゃくらめえ!』
『それは芋だ……く、く、くるゥッ!!!』
『ああっ! ショボ……しょぼねらりらるれろォッ!!!!』
『うけとれドックン! 大地の恵みだッ!!』
27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 18:47:59.37 ID:J1/s5+2qO
アッー!
28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 18:48:37.24 ID:f7cbZEOsO
(´・∀・`)ンギモッヂイイッ!
29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 18:50:29.23 ID:bzyYa3KD0
( ^ω^)「……」
臨界点が近づいているのをその収縮で感じ取ると、下着のゴムに両手をかけ、引きずり降ろした。
( ^ω^)「……いくお」
小便器の端を後ろ手に掴むと、飛び乗るようにして尻を浮かす。
それがフィットした途端、ひんやりとした感触がその部分を覆い、水滴が腿を濡らした。
Σ(; ゚ω゚)「お……おおおおお……」
それは唐突に、本当に唐突に訪れたのだ。
彼の安住の地へと、文字通り腰を落ち着けた僕は、怒涛の如き便意に屈みこむと、
産みの歓喜に秘めたる母性を開眼させ、その身を震わせた。
くる。奴らがくる。
『ショボぉ! もうおれももう、もおおおうぅっ!!』
『いいよドックン! ドックンあああ! ドクッううう!!!』
( ω )「あ……」
『ああああああああ!!!』
31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 18:52:17.36 ID:J1/s5+2qO
わろすwwwwwwww
32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 18:58:13.31 ID:Aq3ltGvg0
ドクショボワロス
33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 19:10:24.09 ID:bzyYa3KD0
幻想的な光景だった。
便器と僕の尻。
その隙間から、レーザーのような光の帯が放射状に分散する。
続けざま、眩いばかりの光が真っ白な球体となって膨れ上がり、
トイレを中心として、辺り一帯を包み込んだのだった。
僕は飛んでいた。
抜けるような青空、眼下に映る穏やかな街の光景。
便器の欠片が、タイルや扉の破片が、公園の遊具施設が、汗だくの男たちが。
それら全てが飛散し、ゆっくりと、本当にゆっくりと、宙を漂っていた。
( ω )「僕は……僕は……」
彼らは光の粒となって。
スローモーションのように僕の周りを舞い、散り、
淡い輝きと柔らかなぬくもりで、僕の頬を撫でていった。
35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 19:17:00.17 ID:pxj+ftp40
リアルな話すると
多分お前の住んでる大阪が消し飛ぶ
光速でウンコほどの質量(約200~300グラム)の
物体が動いたら想像を絶する衝撃波が発生する
ましてそれが地表と激突したら地球がヤバイ
お前のウンコで地球がヤバイ
36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 19:24:23.08 ID:Aq3ltGvg0
文章表現と内容のギャップにわろた
37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 19:24:28.75 ID:bzyYa3KD0
浮上を止め、のんびりと降下を始めた僕の体。
( ω )「……」
薄れゆく意識の中、かつて便器が存在していたであろう場所に、彼はいた。
その神々しく麗しい姿は、霞みゆく視界の中、遠目にもはっきりと映った。
( ^ω^ )
丸く、恋しく、ふくよかな生命。
僕の菊一文字から爆誕した、愛すべき息子。
( ω )「ふ、ふふ……」
僕の、あんこ。
空はやはり、抜けるような青空で。
浴びせ掛けられた光をその小さな体でいっぱいに受け、
彼は、無邪気な笑顔を浮かべていた。
向日葵のような微笑みだった。
38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage]:2007/07/16(月) 19:25:05.87 ID:bzyYa3KD0
( ^ω^)はあんころもちなようです 終
42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 19:30:53.94 ID:CUnFif5fO
感動してしまった
43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 19:31:05.09 ID:rCl+UFK/0
なんぞこれwwwwww
45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 19:34:29.03 ID:J1/s5+2qO
乙wwwwww目から汁でたwww
47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 19:42:23.24 ID:FKDDMwBl0
これなんぞwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[]:2007/07/16(月) 19:45:16.50 ID:DqDsmzpM0
なんて感動的な話なんだ!
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